材料調達から設計・加工・表面処理までを一貫対応

TEL:048-295-2021

営業時間:8:00~17:00(平日)

会社情報
技術コラム

技術コラム

  1. TOP
  2. 技術コラム
  3. 銅パイプ曲げ加工品の用途や特徴、加工のポイントを解説!

銅パイプ曲げ加工品の用途や特徴、加工のポイントを解説!

銅パイプ曲げ加工品の用途と特徴

 

銅パイプ曲げ加工品は、その優れた熱伝導性、加工性、そして耐食性から、多くの産業分野で不可欠な役割を担っています。特に、熱を効率的に伝達・放散する用途において、その特性は他の素材にない優位性をもたらします。

銅の最も顕著な特徴の一つは、その高い熱伝導率です。これにより、自動車のラジエーターやエアコンの熱交換器、半導体製造装置の冷却配管など、熱を迅速に移動させる必要のある機器で広く採用されています。これらの製品では、わずかな温度変化が性能に直結するため、銅の特性が最大限に活かされます。曲げ加工によって複雑な形状に成形できるため、限られた内部空間にも効率的に組み込むことが可能です。

また、銅は優れた耐食性を持ち、水や特定の化学物質に対しても高い耐久性を示します。これにより、給水・給湯設備、化学プラント、医療機器の配管など、腐食が懸念される環境下でも安定した性能を維持します。水道水に含まれる塩素にも強いため、衛生的な環境が求められる用途にも適しています。

さらに、銅は加工が容易なため、パイプ状に成形した後、複雑な曲線や多段的な曲げ加工を施すことができます。この特性は、特殊な機器に合わせた専用部品や、限られたスペースに効率的に配管を配置する必要がある場合に大きな利点となります。例えば、医療機器や精密機械の内部では、微小なスペースに複雑に配管を配置する必要があり、銅の柔軟性がこの要求に応えます。

これらの優れた特性に加え、リサイクル性が高いことも銅の重要な特徴です。環境負荷低減が求められる現代において、使用済み製品からの再利用が容易な銅は、持続可能性への貢献という側面でも注目されています。これらの特性が、銅パイプ曲げ加工品が多岐にわたる分野で重宝される所以です。

 

銅パイプの曲げ加工における課題

 

銅パイプの曲げ加工は、一見すると単純な工程に見えますが、特定の技術的課題を伴います。これらの課題を深く理解することは、高品質な製品を安定的に調達する上で不可欠です。

 

1. 潰れやシワの発生

 

銅は比較的柔らかく展延性に優れる反面、パイプの曲げ加工時に応力が不均一にかかると、外周部が薄くなり内周部にシワや潰れが発生しやすくなります。特に、肉厚の薄い銅パイプや、曲げR(曲げ半径)が小さい場合、この傾向は顕著です。潰れやシワは、流体の流量低下、圧力損失の増大、さらには耐久性の低下を招き、製品全体の性能を損なう原因となります。

 

2. 寸法精度の確保

 

複雑な配管経路を持つ製品では、各曲げ箇所の角度、曲げR、そして各曲げ間の距離に高い寸法精度が求められます。しかし、銅パイプは加工時のスプリングバック(バネ戻り現象)が起こりやすく、狙った形状と異なる場合があります。スプリングバックの程度は、パイプの材質、肉厚、曲げ速度など、多くの要因によって変動するため、事前の正確な予測と、高度な制御技術が不可欠となります。寸法精度の狂いは、最終的な製品の組み立て工程における不適合や、機能不全に直結します。

 

3. 複雑形状への対応

 

近年の製品設計では、限られたスペースに効率よく配管を配置するため、3次元的な曲げや、複数の曲げが連続する複雑な形状が求められることが増えています。しかし、これらの複雑な加工は、一般的なパイプベンダーでは対応が難しく、専用の治具や熟練の技術者による微調整が必要となります。他社で対応を断られるケースも少なくなく、技術力のある加工業者を見つけることが大きな課題となります。

 

 

銅パイプ曲げ加工における技術的ポイント

 

銅パイプの曲げ加工で高品質な製品を得るためには、以下の技術的ポイントが不可欠です。

 

1. 材料特性の理解

 

銅は合金の種類や純度によって硬度や延性が異なります。これらの特性を深く理解し、目的の製品に最適な材料を選定することが重要です。材料の特性を無視した加工は、割れや変形、強度の低下を招くリスクがあります。

 

2. 最適な治具と手加工のノウハウ

 

加工の精度と品質は、使用する治具と加工者のノウハウに大きく左右されます。特に、複雑な形状や高精度が求められる場合には、汎用的な設備だけでは対応が困難です。この課題を解決するためには、製品の形状や材質に合わせた最適な治具を選定し、活用する技術が重要となります。さらに、機械だけでは実現できない微細な調整や、特殊な曲げ形状に対応するためには、長年の経験に裏打ちされた熟練の技術者による手加工のノウハウが不可欠です。最適な治具と手加工技術の組み合わせが、高品質な製品を生み出す鍵となります。

 

当社ができること

銅パイプの曲げ加工における課題を解決し、お客様の多様なニーズに応えるため、TPM株式会社は以下の独自の技術と体制を確立しています。

 

複雑な曲げ形状への対応

 

一般的な加工業者では対応が難しい、複数の曲げRが混在する形状、多段曲げ、特殊な曲げ角度など、高難易度な銅パイプ曲げ加工にも対応可能です。これは、長年の経験から培われた熟練の技術者が、材料の特性を最大限に引き出すための手加工ノウハウを有しているためです。機械だけでは実現できない微細な調整や、応力制御を人の手で行うことで、潰れやシワを最小限に抑え、設計通りの複雑な形状を忠実に再現します。

 

独自の転造ねじ加工技術

 

銅パイプにねじを設ける際、切削加工ではパイプの肉厚が薄くなり、強度が低下するリスクがあります。TPM株式会社は、世界で初めて実用化した独自の「管用テーパ転造ねじ」加工技術を銅パイプにも適用可能です。この技術は、切削ではなく、専用のダイスで材料を塑性変形させてねじ山を形成するため、パイプの強度を損なうことなく、高強度のねじ部を作成できます。これにより、配管の接続部の信頼性と安全性が飛躍的に向上します。

 

厳格な品質管理体制

 

お客様が求める高い品質要求に応えるため、TPM株式会社では製造された製品すべてに対し、目視による全数検査を徹底しています。これにより、外観上の欠陥だけでなく、潰れやシワ、寸法誤差などの不良を確実に検出し、不適合品の出荷を未然に防ぎます。必要に応じて材料証明書の提出にも対応しており、お客様に揺るぎない安心を提供します。

 

銅パイプのパイプ加工品をご紹介

銅パイプ曲げ~曲げ割れの加工不良の解消~

 

銅パイプ曲げ~曲げ割れの加工不良の解消~

この事例では、熱伝導性の高さから冷媒用に最適な銅パイプが、その柔軟性ゆえに曲げ加工時にかかる応力で亀裂や割れが生じやすいという課題がありました。特に、複雑な形状や小さな曲げRでは加工不良が多発し、他社では製作を断られるケースがございました。

そこで当社は、長年培ってきた銅管の加工実績とノウハウを活かし、独自の曲げ加工技術をご提案。加工のポイントは、銅の材料特性を深く理解し、応力を精密にコントロールすることで、破損のリスクを最小限に抑えながら成形を行う点にあります。この技術により、他社では成形不可能とされた小Rや複雑な曲げ形状でも、亀裂や割れを発生させることなく高精度に実現し、お客様の多様なご要望にお応えしました。

 

銅パイプの曲げ加工は当社にお任せください!

本記事では、銅パイプ曲げ加工品の用途や特徴、そして加工における技術的課題について解説しました。潰れやシワの発生、寸法精度の確保、複雑な形状への対応といった課題は、銅の特性を深く理解し、最適な加工方法を選択することで克服が可能です。

TPM株式会社は、他社では困難とされる複雑な曲げ形状への対応や、独自技術である管用テーパ転造ねじ加工によって、お客様の課題を解決します。材料調達から一貫して対応し、単品・小ロット・試作品にも柔軟に応じる体制を整えております。

銅パイプの曲げ加工でお困りのこと、特に他社で断られてしまった案件がございましたら、ぜひ一度TPM株式会社にご相談ください。「できない理由」を「できる方法」に変えることをモットーに、お客様の製造工程の効率化とコスト削減に貢献いたします。

関連するコラム

関連するコラムがありません。

お問い合わせ・ご相談は、
お電話またはメールフォームより承ります。

お問合せ 技術資料ダウンロード